ひかりのかたち展2017

昨年度に引き続き、今年度も妖精の森ガラス美術館の収蔵作品を公開する展覧会「ひかりのかたち展」を開催いたします。
妖精の森ガラス美術館は開館当初より定期的にガラス作家を招聘し、美術館オリジナルのウランガラス「妖精の森ガラス」で制作していただいた作品を収蔵しており、この展覧会はその収蔵作品を展示発表するもので、今年度は会期を前半、後半に分けて開催いたします。
前期は平成29年度春期企画展出展作家の奥野美果さんの重厚な作品「リング」、夏期企画展出展作家の野上真理子さんの華やかな作品「光の森」を中心として展示いたします。後期は美術館工房スタッフの日浦佑記、谷口絢香、三浦和の新作収蔵作品を中心に展示し、前後半どちらも技法やモチーフが異なる様々なガラス作家の作品を楽しめるような展示構成になっています。
展示作品はすべて妖精の森ガラスを使って制作されているので、紫外線を当てると幻想的に光ります。光り方はガラスの使い方、厚み、太さ、かたち等で様々な表情を見せ、中には「本当に同じガラスでできているのか?」と思ってしまうものも少なくありません。それだけ現代ガラス工芸の技法、表現方法が近年目を見張るほど幅広くなっている証拠でもあります。
こうしている今現在でも、作家たちは当美術館に収蔵してある作風だけに留まらず、自分自身の壁を越えようと切磋琢磨しています。
様々な作家たちの作品が響きあって紡ぐ「妖精の森ガラスの歩み」をご高覧ください